专利摘要:
流量計(200)がフローチューブ(210)とバランスシステム(211)とを備えている。バランスシステム(211)はフローチューブ(210)へ結合されている。フローチューブ(210)およびバランスシステム(211)は質量中心を有している。バランスシステム(211)は、フローチューブ(210)およびバランスシステム(211)の総質量中心(Ccm)がフローチューブ(210)の回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められている。
公开号:JP2011512541A
申请号:JP2010547603
申请日:2008-02-20
公开日:2011-04-21
发明作者:クリストファー;エー. ヴェルバッハ,;グレゴリー;トリート ランハム,
申请人:マイクロ モーション インコーポレイテッド;
IPC主号:G01F1-84
专利说明:

[0001] 本発明は流量計に関するものであり、さらに詳細には改良されたバランスシステムを備える流量計に関するものである。]
背景技術

[0002] コリオリ質量流量計の如き振動式導管センサーは、材料の入っている振動導管の運動を検出するように動作するのが一般的である。導管内での質量流量、密度などの如き導管内の材料に関する物性について、導管に接続されている運動トランスデューサからの信号を処理することにより求めることが可能である。というのは、材料が入っている振動システムの振動モードは、通常、導管および当該導管に入っている材料の質量、剛性および減衰特性によって影響を受けるからである。]
[0003] 典型的なコリオリ質量流量計は、パイプラインまたは他の輸送システムにインラインで接続されてシステム内のたとえば流体、スラリーなどの材料を移送するための一または複数の導管を有している。各導管は、たとえば単純曲げモード、ねじれモード、ラジアルモードおよび結合モード含む一組の固有振動モードを有しているものとして考えられる。コリオリ質量流量測定の典型的な用途においては、材料が導管を流れている際に、導管が一または複数の振動モードで励振され、当該導管の運動が導管の複数の部位で間隔おいて測定される。励振は、導管を周期的に摂動するボイスコイルタイプのドライバの如き電気機械デバイスのようなアクチュエータにより通常加えられる。質量流量は、複数のトランスデューサ位置における運動間の時間遅れまたは位相差を測定することによって求めることができる。]
[0004] 上記時間遅れの程度は、非常に小さく、ナノ秒の単位であることが多い。したがって、トランスデューサの出力が非常に正確であることが必要となる。トランスデューサの精度は、流量計の構造の非線形性および非対称性または外部の力から生じる運動により悪くなる。たとえば、バランスがとれていない構成部品を有するコリオリ質量流量計は、流量計の駆動周波数で、そのケース、フランジおよびパイプラインを振動しうる。この振動は、マウントの剛性に依存する時間遅れ信号の大きさを乱してしまう。マウントの剛性については、一般的に知られておらず、時間および温度とともに変わりうるため、バランスの取れていない構成部品の影響は、補償が可能でなく、流量計の性能に対して大きな影響を与えてしまう場合もある。このようなバランスの取れていない振動やマウントの振動に関しては、バランスの取れた流量計を設計することによっておよび望ましくない構成要素の運動を信号処理技術を用いて補償することによって減少させることができる。]
[0005] 2重チューブコリオリ流量計の典型的な設計では、材料の流れが2つのマニホルドを用いて二つのストリームへと分流され、これら2つのストリームがフローチューブの中へ移送されるようになしてある。2つのチューブは、形状が通常対称になっており、相互に並列になるように取り付けられている。2つのチューブは、同一の周波数でしかし逆位相で振動するようになっている。チューブが対称となっておりかつ相互に逆位相に振動するので、2つのチューブが一緒になるところでは、これらの振動は相殺されるのが普通である。このことにより、バランスの取れた流量計が形成されることになる(すなわち、マニホルドでは流量計の振動は少ししかまたは全くないことになる)。2本のチューブを流れる材料の密度が変化すると二つのチューブの質量も同様に変化するので、これら2つのチューブは広範囲の材料密度にわたってバランスを保ち続けることとなる。]
発明が解決しようとする課題

[0006] 2重のチューブを備えた計量器が圧力降下問題または詰まりの問題があるたに望ましくないような用途が幾つかあるが、このような場合には、単一のチューブを備えた計量器が望まれる。単一チューブコリオリ流量計の問題は、流体の密度が変わるとバランスが取れなくなる可能性が存在することである。流体の密度が変わると、流量計の質量中心も変わる。この不均衡は、流量計の性能および信頼性に対して悪い影響を与える恐れがある。]
課題を解決するための手段

[0007] したがって、当該技術分野において、広範囲の材料密度にわたってバランスを保つことができる単一チューブコリオリ流量計の必要性がある。本発明はこの問題および他の問題を克服して技術進歩を達成する。しかしながら、いうまでもなく、本発明は、単一チューブ設計において特に頻繁に見られる問題を克服するものであるものの、2重のチューブを備えた計量器にも同様に適用可能である。]
[0008] 本発明の一つの態様では、流量計は、フローチューブ(210)と、このフローチューブ(210)へ結合されているバランスシステム(211)とを備えており、バランスシステム(211)は、フローチューブ(210)およびバランスシステム(211)の総質量中心(Ccm)がフローチューブ(210)の回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められるように構成されている。
好ましくは、バランスシステムは、バランス棒と一または複数のブレース棒とを有している。
好ましくは、バランスシステムは一または複数の重み付きスリーブを有している。
好ましくは、流量計はコリオリ流量計を含んでいる。
好ましくは、流量計は2つ以上のフローチューブを備えている。]
[0009] 本発明の一つの態様では、流量計(400)は、フローチューブ(210)と、ドライバ(420)と、一または複数のピックオフ(421、422)と、フローチューブ(210)へ結合されているバランスシステム(211)とを備えており、バランスシステム(211)は、流量計(400)の総質量中心(Ccm)がフローチューブ(210)の回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められるように構成されている。
好ましくは、バランスシステムは、バランス棒と、一または複数のブレース棒とを有している。
好ましくは、バランスシステムは一または複数の重み付きスリーブを有している。
好ましくは、流量計はコリオリ流量計を含んでいる。
好ましくは、流量計は2つ以上のフローチューブを備えている。]
[0010] 本発明の一つの態様では、フローチューブを有している流量計のバランスを取るための方法は、バランスシステムをフローチューブに結合するステップを有しており、バランスシステムは、流量計の総質量中心がフローチューブの回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められている。
好ましくは、バランスシステムは、バランス棒と、一または複数のブレース棒とを有している。
好ましくは、バランスシステムは一または複数の重み付きスリーブを有している。
好ましくは、流量計はコリオリ流量計を含んでいる。
好ましくは、流量計は2つ以上のフローチューブを備えている。]
[0011] 本発明の一つの態様では、フローチューブとドライブシステムとを有している流量計のバランスを取る方法は、バランスシステムをフロー導管に結合するステップを有しており、バランスシステムは、フローチューブ、ドライブおよびバランスシステムの総質量中心がフローチューブの回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められている。
好ましくは、バランスシステムは、バランス棒と、一または複数のブレース棒とを有している。
好ましくは、バランスシステムは一または複数の重み付きスリーブを有している。
好ましくは、流量計はコリオリ流量計を含んでいる。
好ましくは、流量計は2つ以上のフローチューブを備えている。]
図面の簡単な説明

[0012] 流量計100を示す図である。
本発明の実施形態に係る流量計200を示す図である。
本発明の他の実施形態に係る流量計200を示す図である。
本発明の実施形態に係る流量計400を示す図である。
本発明の実施形態に係る流量計500を示す図である。]
実施例

[0013] 図1〜図5および下記記載には、本発明の最良のモードを構成および利用する方法を当業者に教示するための具体的な実施形態が示されている。本発明の原理を教示するために、従来技術の一部が単純化または省略されている。当業者にとって明らかなように、これらの実施形態の変形例も本発明の技術範囲内に含まれる。当業者にとって明らかなように、下記の記載の構成要素をさまざまな方法で組み合わせて本発明の複数の変形例を形成することができる。したがって、本発明は、下記記載の特定の実施形態に限定されるのではなく、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定される。] 図1 図2 図3 図4 図5
[0014] 図1にはフローチューブ100が示されている。フローチューブ100は、流入口部101と、流出口部102と、第一の屈曲部103と、第二の屈曲部104と、第一の線形部105と、第二の線形部106と、湾曲頂点部107とを備えている。流入口部101および流出口部102は、同軸上に設けられ、流入口マニホルド108および流出口マニホルド109のそれぞれに対応して接合されている。流入口マニホルド108および流出口マニホルド109は、フローチューブ100をパイプライン(図示せず)または他の輸送システムへ結合し、たとえばシステム内の流体、スラリーなどを移送するようになっている。第一の屈曲部103は流入口部101へ結合されている。第二の屈曲部104は流出口部102へ結合されている。第一の線形部105は第一の屈曲部103へ結合されている。第二の線形部106は第二の屈曲部104へ結合されている。湾曲頂点部107は第一の線形部105と第二の線形部106とに結合されている。湾曲頂点部107は、円弧形状を有していてもよいし、または、他の湾曲形状を有していてもよい。一例では、湾曲頂点部107は、第一の屈曲部103および第二の屈曲部104へ直接に結合されている。] 図1
[0015] 図1に示されているように、フローチューブ100は、X−Y−Z座標系を基準にして示されている。この図はY−Z面に位置するフローチューブ100を示しているが、いうまでもなく、選択された座標系は例示のみを意図したものであり、他の座標系を用いてもよい。フローチューブ100は、(図1のY−Z面として示されている)実質的に一つの面上に形成されている。通常、フローチューブ100は一または複数のドライバ(図示せず)と、一または複数のピックオフ(図示せず)と、他の測定装置とを備えている。これらの構成部品は簡略化のために省略されているが、しかしながら、いうまでもなくこれらの構成部品はフローチューブ100の動作時には存在している。動作中にフローチューブ100をドライバ(図示せず)を用いて振動させる場合、フローチューブ100はX方向に振動する。他の方向としては、パイプラインに沿ったZ方向ならびにX方向およびZ方向に対して垂直なY方向が挙げられる。図示されているように、フローチューブ100が振動すると、それは、パイプラインに実質的に沿ったまたは図示されているように流入口部101と流出口部102とに沿った回転軸線を実質的に中心とし回転する。図示されているように、回転軸線はz軸線である。いうまでもなく、フローチューブ特性を記述する目的でz軸線が選択されているのであって、他の座標系が選択されてもよい。したがって、本発明の技術範囲をz軸線の使用に限定すべきではない。] 図1
[0016] フローチューブ100が湾曲しているため、質量中心Cmは回転軸線(z軸線)の上方に位置することになる。フローチューブ100が、X軸線およびY軸線に対して実質的に対称であるので、説明をz軸線に対する質量中心に限定する。(回転軸線から)オフセットされている(ズレている)質量中心Cmは問題を引き起こすことになる。というのは、フローチューブ100が振動すると、オフセットされた質量中心CmはY方方の振動をもたらしてしまうからである。場合によっては、オフセットされた質量中心Cmは、X方向の振動をもたらす場合もあるが、最も大きな振動はY方向にもたらされるので、以下の説明をY方向振動に限定する。しかしながら、いうまでもなく、この説明はX方向振動に対しても同様に適用可能である。これらの振動は、流量計に誤差を生じさせ、流量計の寿命を短くし、流量計の構成部品を損傷させる恐れがある。]
[0017] ここで、Y方向振動およびX方向振動により生じる力を理解しておくことが重要である。Y方向振動は、フローチューブ100の流入口部101と流出口部102とでそのそれぞれに対応する反力Fyinと反力Fyoutとが生じる。図示されている実施形態では、これらの反力Fyinと反力Fyoutとは、そのそれぞれと対応するフランジ108とフランジ109とで作用する。上述のように、これらの図にはY方向の反力Fyinおよび反力Fyoutしか示されていないが、いうまでもなく、X方向には、反力Fxinおよび反力Fxoutが存在する。流動流体により生じるコリオリ力がフローチューブ100に作用するため、通常、流入口部101の反力は+Y方向および+X方向であり、流出口部102の反力は−Y方向および−X方向である。しかしながら、その反対であってもよいし、または、これらの反力が同一の方向であってもよい。]
[0018] これらの反力を最小限に抑えるために、これらの反力を特徴づける方法を知っていることが重要である。上述のように、フローチューブ100を流れる液体は+Z方向に向かって流れている。振動するパイプライン内の流体の流れが角速度ωを生じることは当該技術分野において公知になっている。加えて、フローチューブ100が各面に慣性モーメントIを有していることは当該技術分野において公知になっている。したがって、Iyz、IxzおよびIxyが存在する。各軸線についてのモーメントを角速度ωおよび慣性モーメントIから以下の式を用いて求めることができる。]
[0019] ]
[0020] しかしながら、角速度ωが一定、したがって角加速度ωが0であるということを前提とすると、式1〜3を簡略化することができる。この場合、式1〜3は以下のように表すことができる。]
[0021] ]
[0022] 各軸線についてのモーメントを慣性モーメントIおよび角速度ωで特徴づけすると、どの方向に対しても、反力を慣性モーメントIおよび角速度ωで特徴づけすることができる。これは、一般的に知られている以下の式によるものである。]
[0023] ]
[0024] この式7で、Fは力であり、dは距離である。
したがって、式4および式7に基づいて、FyinおよびFyoutを以下のように特徴づけすることができる。]
[0025] ]
[0026] 式8および式9から明らかなように、y−z面の慣性モーメントを最小限に抑えれば、反力Fyinおよび反力Fyoutも最小限に抑えられる。質量中心Cmの位置を回転軸線に沿って変えることにより慣性モーメントIyzを最小限に抑えることができる。]
[0027] 図2には、本発明の実施形態に係る流量計200が示されている。本発明の一実施形態によれば、流量計200はコリオリ質量流量計から構成されている。しかしながら、流量計200は他のタイプの流量計から構成されていてもよく、本発明をコリオリ質量流量計に限定すべきではない。流量計200はフローチューブ210とバランスシステム211とを備えている。流量計200が単一のフローチューブ210を備えたものとして示されているが、いうまでもなく、他の実施形態では、流量計200は複数のフローチューブ210を備えていてもよい。たとえば、一部の実施形態によれば、流量計200は2重のフローチューブを備えた計量器から構成されている(図5を参照)。] 図2 図5
[0028] バランスシステム211はフローチューブ210へ結合されている。図示されているように、フローチューブ210は図1に示されている位置と実質的に同一の位置に質量中心Cm1を有している。しかしながら、バランスシステム211も質量中心Cm2を有している。したがって、バランスシステム211がフローチューブ210へ結合されると、流量計200は総質量中心Ccmを有することになる。図示されている実施形態では、バランスシステム211は、総質量中心Ccmが回転軸線(図2に示されるようなz軸線)の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められている。いうまでもなく、総質量中心Ccmをぴったりと回転軸線上の位置に配置することは有利ではあるが、設計上の制約によりこの実行可能性が制限される場合もある。しかしながら、総質量中心Ccmが回転軸線に近ければ近いほど、慣性モーメントIyzは小さくなるため、反力FyinおよびFyoutがより小さくなる。したがって、総質量中心Ccmの位置が回転軸線のより近くに変更されると、反力Fyin、Fxin、FyoutおよびFxoutが最小限に抑えられることになる。] 図1 図2
[0029] 加えて、総質量中心Ccmを回転軸線の近傍の位置に配置することにより、流量計200が流体密度の変化による影響を余り受けなくなる。というのは、流体密度は流量計200の質量中心をほんのわずかしか変えないからである。流量計200の総質量中心Ccmが回転軸線の近傍に位置すると、慣性モーメントが最小限に抑えられるので、流体密度の変化が流量計に対して与える影響を削減することができる。]
[0030] 説明が総質量中心Ccmの位置を回転軸線に対して変えることのみに向けられ、X軸またはY軸に対する総質量中心Ccmの位置には向けられていないが、フローチューブ100に関して先に記載されているように、流量計200がこれらの軸に対して実質的に対称であるので、質量中心の位置を変える必要性は少しもない。しかしながら、このような対称性を有していない計量器では、バランスシステム211は、これらの軸線に対して流量計200のバランスが取れるようにそのサイズおよび位置が決められるようになっていてもよい。]
[0031] 本発明の実施形態によれば、バランスシステム211は、バランス棒212と、一または複数のブレース棒213とを有している。図2に示されている実施形態では、バランスシステム211は、フローチューブの各端部に1つずつ設けられている2つのブレース棒213を有している。しかしながら、いうまでもなく、他の実施形態では、2を超えるブレース棒213が用いられてもよく、ブレース棒の数が本発明の技術範囲を制限すべきではない。本発明の実施形態によれば、これらのブレース棒213をバランス棒212およびフローチューブ210へ結合することができる。ブレース棒213は、たとえば接着剤、ボンディング(bonding)、ろう付、溶接、摩擦嵌めなどの如きいかなる公知の技術を用いてフローチューブ210に結合されてもよい。フローチューブ210にブレース棒213を結合するために用いられる方法により本発明の技術範囲が制限されるものではない。図示されているように、ブレース棒213は、流入口部201および流出口部202の近傍でフローチューブ210に結合されている。ブレース棒213は、フローチューブ210に沿ってフローチューブ210の他の部分へ結合されてもよく、ブレース棒213の位置により本発明の技術範囲が制限されるものではない。] 図2
[0032] 本発明の実施形態によれば、ブレース棒213はバランス棒212にも結合されている。したがって、ブレース棒213はバランス棒212をフローチューブ210に結合させるために用いられる。先の場合と同様に、ブレース棒213をバランス棒212に結合させるために用いられる技術は本発明の目的にとって重要なものではないので、本発明の技術範囲がそれにより制限されるものではない。バランスシステム211の重要な側面は、それが総質量中心Ccmの位置を回転軸線の近傍の位置に変えるということである。その際、慣性モーメントIyzが最小限に抑えられるかまたは場合によってはゼロとなり、このことによって、反力Fyin、Fxin、Fyout、Fxoutが最小限に抑えられることになる。]
[0033] 図3には、本発明の他の実施形態に係る流量計200が示されている。図3の流量計200は、バランスシステム211以外は、図2の流量計200と実質的に同一である。図3に示されている実施形態では、バランスシステム211は2つの重み付きスリーブ315を有している。2つの重み付きスリーブ315のみが示されているが、いうまでもなく、他の実施形態では、2を超えるまたは2未満の数の重み付きスリーブ315が用いられてもよい。これらの重み付きスリーブ315は、当該技術分野で一般的に知られているいかなる方法を用いてフローチューブ210へ結合されてもよい。さらに、用語「スリーブ」が用いられているが、重み付き構成部品は、フローチューブ210を完全に取り囲む必要はなく、さらに正確にいえば、一部の実施形態では、フローチューブ210の側面へ単に取り付けられるだけでもよい。] 図2 図3
[0034] 重み付きスリーブ315は、フローチューブ210の流入口部201および流出口部202の近傍に結合されている。流入口部201の近傍の重み付きスリーブ315は質量中心Cm2を有しており、流出口部202の近傍の重み付きスリーブ315は質量中心Cm3を有している。図から明らかなように、質量中心Cm2および質量中心Cm3は回転軸線よりも下方に位置している。したがって、質量中心Cm1を有したフローチューブ210へ結合されると、流量計200の総質量中心Ccmは回転軸線の近傍に位置することとなる。流量計200の総質量中心Ccmは、フローチューブ210の質量中心Cm1と、重み付きスリーブ315の各々の質量中心Cm2およびCm3とから構成されている。したがって、重み付きスリーブ315を用いたバランスシステム211は、バランス棒212およびブレース棒213を用いたバランスシステム211と総質量中心Ccmに対して実質的に同一の効果を有している。]
[0035] 図4には、本発明の第二の実施形態に係る流量計400が示されている。流量計200と同様に、流量計400はコリオリ流量計から構成されている。しかしながら、流量計400は他のタイプの流量計から構成されてもよく、コリオリ流量計に限定されるものではない。流量計400は図2および図3に示されている同様のフローチューブ210を有しているが、流量計400はドライバ420とピックオフ421、422とをさらに備えている。ドライバ420およびピックオフ421、422は、リード線423、424、425を通じて計量器電子機器450へ接続されている。計量器電子機器450は、密度、質量流量、温度および他の測定量を提供することができる。ドライバ420およびピックオフ421、422がカウンタパートを有しているが、これらの構成部品のうちのその他の半分はフローチューブ210に取り付けられておらず、明瞭さの目的で省略されている。] 図2 図3 図4
[0036] 当該技術分野において一般的に知られている方法によれば、ドライバ420およびピックオフ421、422はフローチューブ210へ結合されている。これらの構成部品は、フローチューブ210へ結合されているので、流量計400の質量を増すことになる。たとえば、ドライバ420は質量中心CmDを有し、ピックオフ421は質量中心Cmp1を有し、ピックオフ422は質量中心Cmp2を有している。加えて、フローチューブ210は質量中心Cm1を有している。したがって、本発明の実施形態によれば、バランスシステム211は、フローチューブの質量中心Cm1、ドライバの質量中心CmDおよびピックオフの質量中心Cmp1、Cmp2を補償するようにそのサイズおよび位置が決められている。このように、図4のバランスシステム211は、流量計400の総質量中心Ccmの位置を回転軸線の近傍に変えるため、図2のバランスシステム211より大きな質量を有していなければならないかまたはフローチューブ210からより長い距離オフセットされていなければならない。いうまでもなく、バランス棒212とブレース棒213と有しているバランスシステム211を備えた流量計400が示されているが、それに代えて、流量計400は、重み付きスリーブ315を備えたものであってもよい。] 図2 図4
[0037] 図5には、本発明の実施形態に係る流量計500が示されている。本発明の実施形態によれば、流量計500はコリオリ流量計から構成されている。しかしながら、流量計500は他のタイプの流量計から構成されていてもよく、本発明はコリオリ流量計に限定されるものではない。流量計500は、流量計500が単一チューブ流量計ではなく二重チューブ流量計を有していること以外は図1〜図4に示されている流量計に類似している。したがって、先の流量計の構成部品に加えて、流量計500は流入口マニホルド560と流出口マニホルド561とを備えている。流入口マニホルド560は、流量計500に流入する流体を分流し、第一の流入口部201Aおよび第二の流入口部201Bの中へと流体を流す。第一の流入口部201Aおよび第二の流入口部201Bは、そのそれぞれに対応して、第一のフローチューブ210Aへの流入口および第二のフローチューブ210Bへの流入口を表わしている。流出口マニホルド561は流量計500から流出する前に流体を再び合流させるために設けられている。] 図1 図2 図3 図4 図5
[0038] 第一のフローチューブ210Aおよび第二のフローチューブ210Bに加えて、流量計500はバランスシステム511をさらに備えている。加えて、図5には、ドライバ520およびピックオフ521、522が示されている。ドライバ520およびピックオフ521、522は、図4に関して説明したのと同様の方法で計量器電子機器550に接続されている。ドライバ520およびピックオフ521、522は、当該技術分野において一般的に知られている方法でフローチューブ210Aおよび210Bへ結合されている。これらの構成部品が、フローチューブ210A、210Bへ結合されているので、流量計500の質量を増すこととなる。たとえば、ドライバ520は質量中心CMDを有し、ピックオフ521は質量中心CMP1を有し、ピックオフ522は質量中心CMP2を有している。加えて、フローチューブ210Aおよび210Bの各々が、ドライバ520およびピックオフ521、522から独立して、質量中心(図示せず)を有している。フローチューブ210A、210B、ドライバ520およびピックオフ521、522の質量中心がCM1として表わされている。] 図4 図5
[0039] 図示されている実施形態によれば、CM1の中心は、フローチューブ210Aとフローチューブ210Bとの間に位置し、かつ、システムの回転軸線の上方に位置すると示されている。したがって、流量計500はバランスシステム511を有している。バランスシステム511は質量中心CM2を有しており、この質量中心CM2は、2つのフローチューブ210A、210Bの間かつ回転軸線の下方に位置している。本発明の実施形態によれば、バランスシステム511は、流量計500の総質量中心Ccmが回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められている。重要な点は、バランスシステム511は、当該バランスシステム511が2重フローチューブ流量計を実現するようにそのサイズおよび位置が決められている点以外は、バランスシステム211と実質的に同一の目的に役立つよう設けられている。同様に、ドライバ520とピックオフ521、522とを備えた流量計500が示されているが、他の実施形態では、バランスシステム511は、ドライバ520とピックオフ521、522との質量を考慮することなく流量計500の質量中心CCMの位置を変えるようにそのサイズおよび位置が決められている。]
[0040] 図示されている実施形態では、バランスシステムは、バランス棒512と、流量計の各端部に設けられている一または複数のブレース棒513とを備えている。しかしながら、他の実施形態では、バランスシステム511は、図3に示されている重み付きスリーブ315に類似する一または複数の重み付きスリーブを有している。] 図3
[0041] 上記記載は、流量計の質量中心の位置を回転軸線の近傍に位置するように変えることができる流量計用のバランスシステム211および511を説明したものである。このように構成することで、反力Fyin、Fxin、Fyout、Fxoutが最小限に抑えられる。加えて、不必要なY方向およびX方向の振動も最小限に抑えられる。このことにより、流量計のより正確な測定を実現することができるだけでなく、流量計組立体の寿命を延ばすことができる。加えて、流体密度変化に起因する流量計の性能の変化も最小限に抑えられる。いうまでもなく、バランスシステム211および511の具体的な構成は例示のみを意図して示されたものであって、流量計の総質量中心の位置を回転軸線の近傍に位置するように変えることができる構成は他にも知られている。これらの他の構成も特許請求の範囲内であるので、本発明は記載された例示の実施形態に限定されるものではない。さらに、上述の説明は、コリオリ流量計の如き振動式流量計に関するものであるが、バランスシステム211および511は他の流量計に対しても同様に適用可能である。]
[0042] 上述の実施形態の詳細な記載は、本発明の技術範囲内に含まれるものとして本発明者が考えているすべての実施形態を完全に網羅するものではない。さらに正確にいえば、当業者にとって明らかなように、上述の実施形態のうちの一部の構成要素をさまざまに組み合わせてまたは除去してさらなる実施形態を構成してもよい。このようなさらなる実施形態も本発明の技術範囲内および教示範囲内に含まれる。また、当業者にとって明らかなように、本発明の技術および教示の範囲に含まれるさらなる実施形態を構成するために、上述の実施形態を全体的にまたは部分的に組み合わせてもよい。]
[0043] 以上のように、本発明の具体的な実施形態または実施例が例示の目的で記載されているが、当業者にとって明らかなように、本発明の技術範囲内において、さまざまな変更が可能である。本明細書に記載の教示を上述のかつそれに対応する図に示されている実施形態のみでなく他の実施形態にも適用することができる。したがって、本発明の技術範囲は下記の請求項によって決められるものである。]
权利要求:

請求項1
フローチューブ(210)と、前記フローチューブ(210)に結合されているバランスシステム(211)とを備えており、前記バランスシステム(211)は、前記フローチューブ(210)および前記バランスシステム(211)の総質量中心(Ccm)が前記フローチューブ(210)の回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められるように構成されてなる、流量計(200)。
請求項2
前記バランスシステム(211)が、バランス棒(212)と、一または複数のブレース棒(213)とを有してなる、請求項1に記載の流量計(200)。
請求項3
前記バランスシステム(211)が、一または複数の重み付きスリーブ(315)を有してなる、請求項1に記載の流量計(200)。
請求項4
前記流量計(200)がコリオリ流量計(200)を含んでなる、請求項1に記載の流量計(200)。
請求項5
前記流量計(200)が2つ以上のフローチューブ(210A、210B)を備えてなる、請求項1に記載の流量計(200)。
請求項6
フローチューブ(210)と、ドライバ(420)と、一または複数のピックオフ(421、422)と、前記フローチューブ(210)へ結合されているバランスシステム(211)とを備えており、前記バランスシステム(211)は、前記流量計(400)の総質量中心(Ccm)が前記フローチューブ(210)の回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められるように構成されてなる、流量計(400)。
請求項7
前記バランスシステム(211)が、バランス棒(212)と、一または複数のブレース棒(213)とを有してなる、請求項6に記載の流量計(400)。
請求項8
前記バランスシステム(211)が、一または複数の重み付きスリーブ(315)を有してなる、請求項6に記載の流量計(400)。
請求項9
前記流量計(400)がコリオリ流量計(400)を含んでなる、請求項6に記載の流量計(400)。
請求項10
前記流量計(400)が2つ以上のフローチューブ(210A、210B)を備えてなる、請求項6に記載の流量計(400)。
請求項11
フローチューブを有している流量計をバランスさせるための方法であって、バランスシステムを前記フローチューブに結合するステップを有しており、前記バランスシステムは、前記流量計の総質量中心が前記フローチューブの回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められている、方法。
請求項12
前記バランスシステムが、バランス棒と、一または複数のブレース棒とを有している、請求項11に記載の方法。
請求項13
前記バランスシステムが、一または複数の重み付きスリーブを有している、請求項11に記載の方法。
請求項14
前記流量計がコリオリ流量計を含んでいる、請求項11に記載の方法。
請求項15
前記流量計が、2つ以上のフローチューブを備えている、請求項11に記載の方法。
請求項16
フローチューブとドライブシステムとを有している流量計のバランスを取る方法であって、バランスシステムをフロー導管に結合するステップを有しており、前記バランスシステムは、前記フローチューブ、前記ドライブおよび前記バランスシステムの総質量中心が前記フローチューブの回転軸線の近傍に位置するようにそのサイズおよび位置が決められている、方法。
請求項17
前記バランスシステムが、バランス棒と、一または複数のブレース棒とを有している、請求項16に記載の方法。
請求項18
前記バランスシステムが、一または複数の重み付きスリーブを有している、請求項16に記載の方法。
請求項19
前記流量計が、コリオリ質量流量計を含んでいる、請求項16に記載の方法。
請求項20
前記流量計が、2つ以上のフローチューブを備えている、請求項16に記載の方法。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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